昨今、200年ほど続いた「土の時代」が終わり「風の時代」へ移行するという言葉を耳にすることがあります。「土の時代」は権力・富・安定・物質・地位・組織等が重要視されていたものが、「風の時代」は自由・広がり・シェア・富の分配・軽やかさ・楽しさ・個性等一人ひとりが自分を生きる時代と言われています。これからを生きる人類はもう大地だけを見るのではなく、空を見て、風を感じて生きていくこととなるようです。
この視点に立てば、時代や世の中の変化に疎いと自認している人も、いま私たちが直面している「節目」的なものには”これは何かが変わるサイン”かもしれないと感じるはずです。私たちは今まさに未曾有の事態の真っただ中にいます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な大流行です。この影響で私たちは「新しい日常」と対面することとなり対人関係、生活様式、物流等 挙げたら際限がありません。今後はwithコロナ・afterコロナに順応することが求められます。
では、私たちを取り巻く高齢者福祉関連はどのようになっていくのでしょうか?2025年問題(団塊の世代の全員が75歳以上の後期高齢者となる)では「高齢者の増加」が課題となりますが、2040年問題(団塊ジュニア世代が65歳以上となる)では「現役世代の急減」が課題となるといわれています。1人の高齢者を1.5人の現役世代で支える時代です。具体的には・・・
これからは時代の変化に即して考え方を変えていくことが必要となります。「風の時代」で例えるならば、大空を舞う鳥たちのように、いったん空に舞い上がれば、翼を動かさなくても飛び続けることができるように気流に乗ればいいという考え方です。つまり目的に向かう方法・手段・アプローチに関して柔軟に対応するというものです。以上の点を踏まえて寿泉会の基本理念である「地域社会福祉への貢献」に向けて取り組んで参ります。
地域密着を基準として合理的かつ安心で良質なサービスの提供を通じて、計画的な教育システムを導入し、あらゆる条件に対応できる強度な組織体制をつくり上げ、地域ナンバーワンの施設を目指します。
福祉施設としての公共的使命とその役割を深く認識し、豊かな地域社会づくりに貢献いたします。
利用者の多様なニーズに的確にお応えするため福祉サービスや情報提供機能の向上・充実に努めます。
経営の効率化、健全化を推進して体質の強化を図り、地域社会から信頼される福祉施設づくりに努めます。
人材育成と活力に満ちた働きがいのある職場づくりを一層推進します。
寿泉会では、経済連携協定(EPA)により、平成22年からフィリピンからEPA介護福祉士候補者の受け入れを開始し、令和2年までに16名を候補者として受け入れました。
働きながら介護福祉士の国家試験合格を目指す外国人職員のサポート体制を整えています。また、日本人と外国人が一緒に働くことで、コミュニケーションスキルが向上したり、多様な価値観や視点を取り入れることができます。
フィリピンやミャンマーへの海外研修を行っています。
各国の大学や福祉施設を視察し、現地の人々との交流を図ります。